【巡業東コースを観劇してきました!】
7月23日(日)春日井市民会館で開催された
公文協主催 巡業東コース 松竹大歌舞伎
を観劇してまいりました☆
何の演目をやったかといいますと
「熊谷陣屋」ですよ。
以前、私が漫画で描いたヤツです。
お話の内容が気になる方や
これからお話しする「型」の話が気になった方は
コチラの通販ページで私のマンガを購入してください(笑)
今回は、もう最高に楽し過ぎたので
本日は観劇の感想などを書き連ねたいと思います!
【八代目 中村芝翫】
八代目 中村芝翫
まず名前が読めないと思いますので説明しますと
「芝翫」と書いて「しかん」と読みます。
今回の巡業のテーマは
「中村橋之助改め 八代目中村芝翫襲名披露公演」
なのです!!
橋之助さんが
お家(成駒屋)の一番ビッグネーム「芝翫」を
襲名されたんですよ!!
何を隠そう、私は今回ご襲名された
中村芝翫さんの大ファンであります!!
あ、一応息子たちの襲名公演でもありますけれども…
(三男坊は学業のため参加していませんけどね)
私はあくまでお父ちゃんフィーチャーなのです。
だからー、行かないわけにはいかないですよね!!
スキップで春日井まで行って参りました♪
上の写真、アップし過ぎて
何なのか分からないと思うので一応説明しますと
全国各地の会館に大道具を運ぶトラックのラッピングです。
このラッピングの写真は
巡業公演の宣伝ポスターと同じなのですが
この顔!!めっちゃ男前じゃないですか?
素晴らしい男ぶりの熊谷さん
(↑芝翫さんが演じる役名)じゃないですかっ!?
あれ、興奮して我を忘れました…
【熊谷陣屋の型】
さて、観た感想などを少し。
「芝翫型」の熊谷陣屋ですが
今のところ演じているのは
この中村芝翫さん唯お1人しか居ません。
他の人がこの熊谷をやる時は
圧倒的に「団十郎型」ばかりです。
やれる人が少ないので
大変に貴重な「芝翫型」の熊谷陣屋ですが
ただいま絶賛☆「芝翫」襲名披露アピール中!
何度も公演しています(笑)
だから何度も観ている私(笑)
ですが、何度も見ているはずなのに
今回は新しい演出が沢山あって
驚きの観劇になりましたーーーーー!
【進化した熊谷陣屋】
まずは芝翫さんの熱演からか、
熊谷の物語る場面(戦場の様子を語る場面)では
たっぷりな「おおおおおおおい!」の平山見得が炸裂しました。
めっっっっつちゃカッコイかったです!!!
芝翫さんの物語の場面は、かなりの熱演のため
他の役者さんより若干時間が長いです。
もう、思う存分味わえるのですよ。
「芝翫型」の熊谷さんは
とっても濃いーキャラだと思っています。
熱量もハンパなく感情表現がめっちゃ豊か
熱い漢(おとこ)なのです。
【いつもと違う首実検】
首実検です。
実験ではありません。
「首実検」を説明すると
写真が無い時代は、切った首が本人か分からないじゃないですか。
だから顔見知りが実際に首を見て確認するんです。
大将・義経の命令で主人公・熊谷が
敵の若大将の首を斬ってきたわけなんですが…
その首が本人のものであるか確認する場面があるんですね。
そこに首を持って登場した熊谷さん。
いつもと着物が違いました!!!
いつもは赤地錦に金の龍が刺繍された裃に
綿がたっぷり入った黒のビロード地の着物で
↓みたいな重厚な感じですが…
↓こんな感じの爽やかな装いでしたよ☆
今、改めてよく思い返してみると
この着物初めて観たので
もしかしたら新しく誂えたのでしょうか?
NEW芝翫型熊谷さんなのでしょうか?
さらに、その熊谷が持ってきた首ですが
ちょっとした事情があるんですよ…
大変に若い大将なので、
隣にいるお母さんにも首を見せて
お別れさせてやってと
熊谷は自分の妻・相模に
その若大将の首を渡すシーンがあるんですが
熊谷さん
妻の肩を抱き寄せて
夫婦でめっちゃ悲しんでました。
ちょっとした事情がバレバレやん…!!!
って私は心の中でツッコミました。
(事情がピンとこない方は舞台を観に行きましょう♪)
ここはワタクシ、いくら芝翫さんファンでも
ちょっと無いんじゃないのー?って思っちゃいました。
だって大将の前でやったら折角の事情がバレちゃうじゃない。
感情を表に出し過ぎでしょー!
欧米かっ!って感じでした。
(ツッコミ古っ)
【観劇の総評】
分かりやすい見得や場だけではなく
観えるか見えないかな位のところどころの細かい場面でも
細かく表情とかちゃんと演技されていました
おかげで感情がとっても伝わってきて
凄く感動した熊谷陣屋でした☆
なんだかんだ言いましたけど
楽しかったです!
歌舞伎って本当に最高!!!!
これをエネルギーに
これから夏コミの作画を頑張りますっ☆