手描きのアナログ絵ができるまでの工程を
公開しています☆
今までの記事はこちら↓のリンクから…
久しぶりのアナログ絵を描きました!
歌舞伎絵師 Nori の作業工程を大公開☆①
前回予告したので、あと二回で収まるように
まとめなければなりません!
まとまるかな…ドキドキで更新してみます☆
【工程⑤ やっと色塗り】
まずは牡丹から…
一色塗りを下地としてやったわけですから
これが生かされるような塗り方をせねばなりません。
今回使用している塗料はアクリル絵具ですから
良くも悪くも、完全に乾いてしまったら
その上から塗った色と下地の色は混ざりません。
でも水を多めに絵具を溶いて薄めに塗ると
下の色も透けて見えるので
今回はそんな感じになるように
まずは牡丹から塗り進めて行きましたー。
牡丹って描くの楽しいですよねェ♪
で、できたのが↓こんな感じです!!
そして顔に取りかかる…
私はまず、全体をささーっと塗るってことが
非常に苦手でして…
好きなものから手を付けてしまう傾向が…
多分全体で塗り進めた方が
まとまった感じになるのでしょうけど
もう最近では、それも開き直ってコレでもイイ!
と思ってます(笑)
で、本来だったらいつもは顔が一番なんです。
でもでも、先程も言ったように
私は牡丹を描くのが好きで
ちょっと順番が今回は変わりました。
基本的に人物画は「顔が命」だと思ってます。
なので、好きなものだし、一番大切なところだし
集中力がある最初のうちに
ある程度やっつけてしまいます(てへ)
そんなわけで、こうなりました↓
まあ、全体的に塗らずに一部から進めても
最終的には全体を見て微調整していくので
いまはココまでにしておきます☆
【工程⑥ 新技法その②】
新技法その②とは…
前回は新技法その①で
チャコペーパーをご紹介しましたが
今回は新技法その②を紹介します。
第1回目でアップした全体像を見ると
アンティーク調に茶色掛っています。
これ、実は茶色の絵具をぬったわけじゃないんですよ。
じゃあ何を使ったのか?
それは何とーー
✨✨✨インスタントコーヒー✨✨✨
でーーーす!!!
実は最初は紅茶で試そうかと思ったのですが
家に紅茶が無くて買うのも勿体ないし(←ケチ)
じゃあ、コーヒーでもイケるんじゃね?
と調べてみたら、どうやらやってる人が…
いつも飲む濃さの5倍くらい濃いコーヒーを
人物の顔以外にダーッと塗りたくりました。
色ムラさえも味です。
乾かす時は立てかけるとホラーの血みたいに
滴り落ちて跡になるので
平面に置いておく方がいいですね。
で、こんなんできました☆
で乾いたらちょっと困ったんですけど
砂糖も入れていないし
完全に乾いているのにベタベタするんです…
これは予想外。
困りました。
苦肉の策で、普通の銀色の絵具を
隠れ気味でシャッと何度も重ね塗りをしてみました。
どうでしょう?
行き当たりばったりでやった割には
とても好みな風合いに落ち着きました。
結果はオーライだったのですが
この新技法を振り返ると
メリット
・お手軽にできる
・格安でできる
・残ったら自宅でコーヒーが飲める
デメリット
・絵具と綺麗に色が混ざらない
(分離しているというか…粒子が違う感じというか…)
・匂いがつく
私的には色の混ざり方が
ちょっと好みではなかったので
多分もうやらない…(笑)
あ、でも、今度は紅茶で試してみたいです!!
【工程⑦ さらに塗り進める】
試練のようにつづく色塗り作業
背景の色が濡れたので
次はまだ空白の部分を塗らなければなりません!
が、ここで告白しますと
実は私この時点でこの作業に飽きてます(笑)
いかがでしょうか?
大切なのは、芝翫さんに似ること。
かつ、表情をとても考えて気を使いました。
この場面の直前は、その場に居る人間を
皆殺しにしかねない程に
怨みと怒りで殺気だっていたんですね。
そこから一転して、その感情たちから解放され
天皇の安否だけを想いこの世を去る男の表情…
厳しさと、威厳は残しつつも
解放されたような…
そんな雰囲気が醸し出せていたら嬉しいです
【長くなりました…】
長くなりましたが、なんとかココマデ来れました!
次回が最終回です!また読んでくださいね!!
とりあえず
本日はこれぎり!!