久しぶりのアナログ絵を描きました! 歌舞伎絵師 橋本紀子の作業工程を大公開☆④

手描きのアナログ絵ができるまでの工程を
公開しています☆

今までの記事はこちら↓のリンクから…

久しぶりのアナログ絵を描きました!
歌舞伎絵師 橋本紀子の作業工程を大公開☆①

歌舞伎絵師 橋本紀子の作業工程を大公開☆②

歌舞伎絵師 橋本紀子の作業工程を大公開☆③

今日はとうとう最終回です!
終われるかなー!(汗)
最後まで、どうぞよろしくお願いします☆

 

【工程⑧ 新技法で着物の模様】

 

新技法③ 箔の登場

 

今までの工程から
やっとここまでこれました。

 

 

 

 

 

 

 

知盛の白装束は
とても綺麗な刺繍の模様が入っていて
キラキラしています。

その美しさが私は大好きなんです。

これから、そのキラキラした模様を
描き足して行く作業をします!

これをですね、普通のアクリル絵の具の
銀色で塗ったのでは輝きが足りない!と
大好きな故に思っちゃったんです。

で、安易に本物の銀を
貼っちゃえばいいんじゃね?と思い立ち

もちろん箔を貼るなんて初めての体験ですから
道具は何が要るのか
どうやって貼るのか
グーグル先生に質問しまくりました(笑)

 

箔の貼り

 

「日本画で金箔を貼るという技法」
和紙に筆で膠(にかわ)を塗って接着剤代わりにします。
膠を塗った上に金箔を置くと貼りつきます。

仕上げは筆で払うと、
貼りついていない部分の金箔が落ちて完成。
そのやり方が、ググっても最初に出てくきます。

「漆器に貼る方法」
箔用接着剤を漆器に薄くぬり、ケバ立たない布で
箔用接着剤は茶色なのでその色が分からなくなるくらいまで
拭き上げてしまいます。(でも、接着力は残っているそう)

で、そこに金箔を乗せて
また布で上から金箔を擦るように圧迫し
余分なところを払い落すとしっかりと貼りつくみたいです。

 

箔はとんでもなく薄いので

 

また、箔は薄いので以下の注意点があるそう。

手で触らず、静電気の起きない竹ばさみ(竹製のピンセット)
で取り扱うのがいいとか。

置いたときグシャグシャでも圧迫すれば
ピンと綺麗にみえるように貼りつくとか。

圧迫するときに布ではなく
息を吹きかけるだけで抑えられるとか。

とても勉強になりました。
ありがとう!グーグル先生!!!

 

 

いざ実践!!

 

 

私はカンバスという布に細く模様のように
貼れればいいので…
日本画と漆器の貼り方をハイブリッドして(笑)

要らない筆、陶器の絵の具皿、接着剤の薄め液は
元々持っていたので、追加で
銀箔、箔用接着剤、竹ばしを購入し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いざ勝負!!!

 

って、作業の途中も写真撮れば良かったのに
初めてで興奮して忘れました(笑)

ごめんなさい。

頭では理解してみても
イザ実際にやってみると思ったように行かなくて
大苦戦してました。

箔用接着剤を薄め液でカナリ薄くして
それを要らない筆を使って模様を描いたのですが
薄め過ぎて元の茶色い色が分からなく…

こんなんで貼りつくのか不安に思って
途中から濃い目で描くようにしたら
その部分だけ、めっちゃ太く貼りついて
模様がつぶれたり…(笑)

てんやわんやの末
できた銀の模様はコチラ↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談ですが、箔用接着剤の名前が

 

箔用接着剤の名前が面白いんです。
「ハクがつく」っていうんです。

そもそも「箔が付く」って言葉は
「金箔が付いたので」っていう理由で
値打ちが高くなる、貫禄がつくという
意味の言葉じゃないですか?

それを本当にくっつける接着剤に名づけるって
逆輸入的というか…ダブルミーニング的というか…
洒落てるなぁ!って思っちゃいました。

 

 

【工程⑨ 仕上げのひと塗り】

 

何かが足りない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この演目を観たことある方なら
スグ気が付くと思いますが…

この場面は満身創痍の知盛さんなので
こんな綺麗な白装束のままなハズがありません
「血まみれ」なんですね。

 

なので、そう「血」が足りない!!!

 

ということで、返り血、自分の傷の血
色々な血をそれっぽく塗り足します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顔の血は額から流れているのと
反対側の頬には
指で撫でられたような血痕
とお決まりのパターンがあるので描きます。

なるべく本物の血のような色味
滲み方もリアルな感じを意識してみました。

 

細部を修正

 

もう完成間近です!
あとは、もう一度全体を見渡し
気に入らない部分を修正。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと輪郭がシャープになり過ぎていたので
若干太らせました。
(乾くと混ざらないアクリルの強み)

そして、私はいつも最後の最後に
黒目の中に光が反射した
白い点を描き込みます。

少しだけ反対色の目立つカラーを点で入れて
その上から白の光を点で入れるのがお気に入りです。

カラーの点が控えめ過ぎてわからないと思いますが
実はこの絵にも目には蛍光に近いグリーンが入れてあります。
自分の中で、こうすることで目力が増す気がするんです。

どうでしょうか??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【やっと完成!!!】

 

なんとかこの回で、予告通り終われました(笑)
作業工程の大公開☆
いかがだったでしょうか?

作業日程はたしか20日間ほどかかりました。
手が遅くて悔しい!
本当は1週間くらいで描き上げたいですね。

まあ、絵具の乾き待ちとかもあるので
仕方が無いのですが…

感想とか、こんな技法も楽しいよとか
なにか反応いただけると嬉しいです!

最後までお付き合い、ありがとうございました!!

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です